みなさん こんにちは【ゆうちゃき】です。
今回は、NFT(非代替性トークン)の売買に興味があっても、始め方がわからずにモヤモヤしている方からの相談が多かったので、わかりやすくまとめました。
結果から言うと、NFTの売買を始めるには、最大級のマーケットプレイス「OpenSea(オープンシー)」の利用がおすすめです。
OpenSeaでは、簡単にデジタルアートやその他のアイテムを購入・販売できますが、OpenSeaの使い方は複雑で、初心者には難易度が高めなの、 分かりやすく解説していきます。
この記事では、OpenSeaの始め方からNFTの購入方法、出品販売方法までまとめて解説していきますので、記事を読めばOpenSeaでのアカウント作成やNFTの購入、出品などの基本的なプロセスを理解できます。
OpenSeaとは世界最大規模のNFTマーケットプレイス
OpenSeaとは、ブロックチェーン技術を活用した世界最大規模のNFTマーケットプレイスです。
ニューヨークを拠点とし、2017年12月にサービスが開始されました。
OpenSeaでは以下のNFTの購入や販売、交換が行われています。
- アート
- ゲーム
- メンバーシップ
- PFP(プロフィール画像)
- 写真
- 音楽
ユーザーの作成したNFTも販売可能なので、クリエイターにとって非常に便利なツールです。
NFTにはアートや仮想不動産、コレクターアイテムなど多様なデジタルアイテムがあり、それぞれが独自の価値や特性をもちます。
OpenSeaは複数のブロックチェーンに対応しています。
しかし、多数のNFTがイーサリアム規格で作成されるため、イーサリアムブロックチェーンの使用がおすすめです。
» NFTをわかりやすく解説
» NFTアートの基礎知識から販売方法を解説
» NFTゲームは稼げないのか?
OpenSeaの始め方
OpenSeaを初めて利用する際は、以下の手順で手続きを進めましょう。
- アカウントを作成する
- ウォレットを選択する
- イーサリアムを購入する
- ウォレットへ送金する
アカウントを作成する
OpenSeaのアカウント作成手順は以下のとおりです。
- OpenSeaにアクセス
- 「Create」をクリック
- メールアドレスとパスワードを入力
- 個人情報を入力
- 利用規約に同意してアカウント作成
- 送信メールのリンクからアカウントを有効化
ウォレットを選択する
OpenSeaでは、以下の選択肢から接続するウォレットを選べます。
- MetaMask
- Coinbase Wallet
- WalletConnect
- Phantom
- BitKeep
- Kaikas
- Core
- Fortmatic
- Bitski
- Opera Touch(モバイルのみ)
- Trust(モバイルのみ)
ウォレットとは、仮想通貨やNFTなどデジタル資産の取引で使用するデジタル財布です。
デジタル資産はハッキングによって盗まれるリスクもあります。
ウォレットは デジタル資産を「秘密鍵」や「公開鍵」を使用した暗号システムで守る重要なツールになります。
NFTを購入するには、Ethereum対応ウォレットを用意する必要があります。
Ethereum対応ウォレットの中で、最も人気が高いのがMetaMaskです。
MetaMaskはデスクトップアプリやモバイルアプリ、ウェブ拡張機能も利用可能で使い勝手が良いのでおすすめです。
わからないことがあっても調べればスグに情報が取れるのもオススメ理由です。
イーサリアムを購入する
イーサリアム購入のために、適切な取引所を選定します。
ユーザーからの評価の高い、信頼できる取引所を選びましょう。
選んだ取引所のアカウントを作成し、本人確認などの必要な手続きを行っていきます。
本人確認は、セキュリティ確保のために欠かせない手続きなので確実に終わらせましょう。
取引所のアカウント作成後、資金を入金します。
取引所には銀行振込やクレジットカードで入金可能ですが、最初は銀行振込のほうが不安なく進めると思います。
入金後、イーサリアムの価格をチェックして購入量を決定しましょう。
イーサリアムの価格は株価のように常に変動しており、タイミングによって購入価格が変わるので注意してください。
イーサリアムは取引所で購入操作します。
イーサリアムの購入後は、取引完了を確認してから、念の為に完了結果を保存しましょう。
ウォレットへ送金する
OpenSeaでNFTを購入するため、ウォレットにイーサリアムを送金します。
- ウォレットアプリにアクセス
- 「送金」セクションを選択
- ウォレットアドレスを入力
- 送金量を指定
- 入力情報を再確認
- トランザクション承認
- 送金完了
OpenSeaのウォレットアドレスを間違って入力すると、イーサリアムを失います。入力ミスがないか厳重に確認しましょう。
OpenSeaでNFTを購入する方法
OpenSeaでNFTを購入する際はログインしてNFT選択し、イーサリアムを送金したウォレットに接続します。
購入方法には、以下の3つの選択肢があります。
- Buy Now(即時購入)
- Make Offer(オファーを出す)
- Auction(オークション参加)
Buy Now(即時購入)
OpenSeaでの「Buy Now」機能を使うと、欲しいNFTを即座に入手できます。
「Buy Now」での購入手順は以下のとおりです。
- NFTの販売ページにアクセスする
- 「Buy Now」をクリックする
- 内容を確認した上で「確認」をクリックする
- ウォレットから支払う
- NFTがウォレットに転送される
- NFT所有権がウォレットに記録される
Make Offer(オファーを出す)
「Make Offer」とは、出品者にオファーを送り、価格交渉しながら希望のNFTを購入できる機能です。
オファーに有効期限を設定し、期間内に出品者がオファーを受け入れるか拒否するかを判断します。
オファー金額はイーサリアムで指定します。
出品者がオファーを受けると、ウォレットから金額が引き落とされ、NFTが購入者のアカウントに転送される仕組みです。
Auction(オークション参加)
「Auction」とは、NFT購入希望者の競りによって購入者を決める方法です。
OpenSeaのオークションページでNFTを選び、最低入札価格以上の金額で予算に合わせて入札します。
ただし、Auctionで入札する場合は、以下の手順でイーサリアムをWETHに交換する必要があります。
- 「Add WETH」をクリック
- 交換金額を指定して「Wrap ETH」を選択
- 内容確認の上「Confirm」をクリック
- ガス代を確認して「確認」をクリック
- 入札価格を指定して「Place bid」をクリック
WETHは再びイーサリアムへ交換可能ですが、都度ガス代がかかります。
ウォレットから直接入札し、最高額で入札したユーザーが一時的に金額を保留されます。
オークション終了時点での最高入札者が勝者となり、NFTが当該アカウントに転送される仕組みです。
OpenSeaの手数料
OpenSeaでのNFT売買には、以下の手数料が発生します。
- 売買時の手数料
- ガス代(トランザクション手数料)
OpenSeaでスムーズなNFT取引を行うために、手数料を把握しましょう。
売買時の手数料
OpenSeaの売買手数料は取引ごとに2.5%かかります。
売買手数料は売り手の負担で、購入者の負担はありません。
手数料は、取引価格から自動的に差し引かれます。
売り手として受取額を計算する際は、手数料も考慮してください。
売買手数料はOpenSeaの運営や開発に使用され、サービス維持の向上に役立てられます。
ガス代(トランザクション手数料)
ガス代とは、Ethereumネットワークでの取引に必要な手数料です。
通常、ガス代はイーサリアムで支払います。
NFTを初めて作成する場合は、コントラクトをアクティベートするため、一時的にガス代がかかる場合があります。
ガス代は随時変動するものです。
NFTの売買や転送といった複雑な取引では、ガス代が高くなる場合があることを忘れずに覚えておきましょう。
多くのユーザーが取引を行い、ネットワークが混雑する時期にも、ガス代が上昇するケースが見られますし、時間帯もガス代変動の一因です。
逆にガス代が低めの時間を狙えば、コスト削減になります。
OpenSeaに関するよくある質問
OpenSeaについてよくある質問をまとめて解説します。
- OpenSeaのアカウントは無料で作れますか?
- 日本円での取引は可能ですか?
OpenSeaのアカウントは無料で作れますか?
OpenSeaアカウントは無料で作成できます。
アカウント作成に必要なのは、メールアドレスのみです。
ただし、アカウントを作成するだけでは取引できないので注意してください。
取引にはデジタルウォレットが必要で、ウォレットの作成や設定には手数料がかかる場合があります。
OpenSeaにウォレットを接続して取引する場合、取引ごとに手数料が発生します。
日本円での取引は可能ですか?
OpenSeaは、日本円での取引には対応していません。
イーサリアムなどの暗号通貨が必要です。
暗号通貨は、日本国内の暗号通貨交換所を通じて日本円で購入します。
購入した暗号通貨をデジタルウォレットに送金すれば、OpenSeaでの取引が可能です。
OpenSeaでNFTを出品・販売する方法
OpenSeaにNFTを出品して販売するには、以下3つの重要なステップがあります。
- NFTの作成と準備
- 販売価格の設定
- 販売オプションの選択
以上のステップを正しく進めると、OpenSeaでのNFT販売をスムーズに始められます。ステップごとに慎重に作業を進めましょう。
NFTの作成と準備
NFTを作成して出品手続きをスムーズに進めるには、以下の準備が必要です。
- アートワークを用意
- アートワークの全権限保有を確認
- デジタルファイルに変換
- 対応フォーマットに変換
- ブロックチェーンを選択
- NFTのメタデータを準備
- デジタルウォレットを用意
- OpenSeaにウォレットを接続
必要に応じて、作品のプレビューイメージや追加ファイルも用意すると効果的です。
販売価格の設定
NFT出品時は、利益最大化のための価格設定戦略を立てましょう。
販売価格は、希少性や芸術性を考慮して決定します。
類似するNFTの価格をリサーチして、適切な価格帯を検討してください。
ユニークなアート作品や限定コレクションは、一般的なNFTより高価格で販売できます。
特定の時期に合わせて価格調整するのもおすすめです。
アート展などのイベントの需要が高まる時期に、関連作品の価格を高く設定すると売上アップが見込めます。
また、オークションでは開始価格を低く設定して、ユーザーの興味を引くことも効果的です。
販売価格設定の際は、手数料も考慮してください。総合的かつ慎重に販売価格を設定し、利益率を高めましょう。
» NFTアートが売れない理由と対策を解説
販売オプションの選択
OpenSeaでは、販売オプションとして以下のとおり複数の選択が可能です。
- 販売形式
- 固定価格販売とオークション形式のいずれかを選択できます。固定価格販売とは、自分で決めた価格でNFTを販売する方法です。一方、オークション形式は入札で価格が決まります。自分では価格をコントロールできませんが、高値で売れるチャンスがあります。
- 売上金の受取方法
- イーサリアムやERC-20トークンなど、複数のオプションから選択可能です。使い勝手が良い受取方法を選択しましょう。
- 秘密の価格設定
- 秘密の価格設定を利用すると、希望最低価格を非公開にしてオークション出品できます。市場の動向に応じた価格調整が可能で、柔軟な販売戦略を立てられます。
- 販売期間の設定
- 販売期間は自由に設定可能です。特定のイベントやプロモーションに合わせて効果的に販売できます。
- グループ割引などの設定
- グループ割引やバンドル販売の設定を利用すると、複数のNFTをまとめて特別価格で提供できます。より多くの購入者の目を引くことが可能です。
OpenSeaの使い方で注意すべき点
OpenSeaでのトラブルを避けてより良い取引をするために、以下の注意点をしっかりと把握した上で対策してください。
- セキュリティ
- ガス代の変動
- NFTの真偽
セキュリティ対策
デジタルデータを扱う場合、厳重なセキュリティ対策が必須です。
2段階認証(2FA)を設定すると、アカウントの安全性が大幅に向上します。
2段階認証とは、パスワードとスマートフォンなどに送信される一時的なコードとの組み合わせでログインする方法です。
ウォレットの秘密鍵は他人と共有せず、安全な場所に保管してください。
フィッシング詐欺回避のため、訪問先のサイトURLが公式サイトで間違いないか、常に確認しましょう。
絶対に他の人には教えないようにと、忘れないためにノートなどに書いて保管してください。
安全なインターネット環境の確保も非常に重要です。
公共のWi-Fiはセキュリティリスクが高いため、使用を避けてください。
セキュリティアップデートとパッチの定期的な実施は、システムを最新の状態に保ち、セキュリティを強化するのに効果的です。
適切にセキリティ対策すると、オンライン取引の安全性を高められます。
ガス代の変動
イーサリアムネットワーク上での取引にはガス代が発生します。
ガス代は、取引の複雑さや混雑状況によって変動するので注意が必要です。
イーサリアムの使用が集中する時間帯はネットワークが混雑しやすく、ガス代も高くなる場合や、イーサリアムの価格高騰によってガス代が高額になるケースもあります。
取引前にガス代の変動を確認しましょう。
ガス代を節約するには、ネットワークの使用が比較的少ない時間帯を選ぶことをおすすめします。
NFTの真偽
NFTの偽物やコピー品が出回っています。
はっきり言うと、偽のNFTには価値がありません。
ブロックチェーン技術を活用すれば、NFTの起源や権利を確認できるので、投資前に正規のNFTか、作成時点から現在までの経歴をチェックしましょう。
まずは信頼性の高いプラットフォームや高評価の売り手からの購入をおすすめします。
作成者の評判や過去の取引履歴、コミュニティからのフィードバックも参考にしていくと、信頼性の高いNFTを選ぶのに役立ちます。
» NFT詐欺の手法と対策方法
まとめ
OpenSeaは、NFTの取引に特化したプラットフォームです。
OpenSeaにはアカウント作成からウォレットの選択、イーサリアムの購入などの多機能が備わっているので、初めて利用する際は、以下の手順で手続きを進めましょう。
- アカウント作成
- ウォレット選択
- イーサリアム購入
- ウォレット送金
OpenSeaでNFTを購入する際は、即時購入とオファー、オークション参加の3つの方法で取引可能です。
OpenSeaでNFTを出品する際は、作成の準備を整え、適切な販売価格を設定しつつ、販売オプションも上手に活用しましょう。
取引時には売買手数料やガス代が必要となるため、コストの把握も大事です。
OpenSeaのアカウント作成は無料ですが、日本円の直接取引はできないため、仮想通貨の用意が欠かせません。
特徴や使い方、注意点をしっかりと把握して、NFT市場における取引をスムーズに進めましょう。
» NFTの基本から投資方法まで解説