みなさんこんにちは【ゆうちゃき】です。
株やFX取引で指値注文を使うべきか迷いませんか?私自身も悩んでいた時期もあったので、今回は以下の内容で詳しく解説していきます。
- 株式投資の取引画面が難しすぎる
- 指値の効果的な使い方を教えてほしい
- 指値の注意点が知りたい
難解な取引画面は初心者の投資家にとって大きなハードルです。
この記事で、指値注文の基本から応用技術までをわかりやすく解説します。
記事を読むと、指値注文をマスターし、最適な取引戦略を身につけられます。
指値注文は、投資を成功させるためには必要な注文方法なので、記事を通じて、指値注文の仕組みやメリット、デメリット、注意点を理解し、自分に合った取引戦略を確立しましょう。
指値注文の基本
指値注文は、投資家が設定した価格で取引を実行する指示です。
「買い」や「売り」の注文だけでなく、「利益確定」、「損切り」にも指値注文は使えて、狙った価格で売買できるため、市場の急変による意図しない取引を避けることが可能です。
指値注文の仕組みと流れについて解説します。
指値注文の仕組みと流れ
指値注文は、投資家が狙った価格を設定し、価格に市場が達した際にのみ実行される取引方法です。
指値注文の活用例は以下のとおりです。
- 損がでない価格で決済される設定
- 狙った価格で「買い(売り)」の注文をする設定
- 狙った価格まで上昇(下落)したら利益確定する設定
- 狙った価格で、保有しているポジションの一部のみを決済する設定
指値注文をした後、指定された価格に到達するまで注文は保留状態になります。
価格が指値価格に達した時点で、注文は自動的に「約定」しますが、指値注文は取引所ごとに数か月ほどの有効期限が設定されており、期限を超えると注文が取り消されるため注意が必要です。
指値注文と成行注文の比較
指値注文と成行注文の違いを理解することは、取引戦略を考える上で重要です。
どちらが優れているということはなく、状況に応じて使い分けることが重要です。
ここからは指値注文と成行注文を比較し、特徴と使い分け方を解説します。
両者の主な違い
指値注文と成行注文の主な違いは、売買するタイミングです。
売買のタイミングで押さえるべきポイントは以下のとおりです。
- 指値注文
- チャート分析から狙う価格をじっくり考えた上で設定するため、売買に感情が介入しにくくなります。狙いが的確であれば、チャートに張り付かずに安定した売買が可能です。
- 成行注文
- リアルタイムに価格変動する市場で、注文をだした時点の価格で売買するのが成行注文です。瞬間的な売買が可能で、指値設定した価格までこないと考えた場合にも対応できます。
指値注文と成行注文には一長一短があり、投資家の取引戦略によって大きく考え方が違います。
自分の取引戦略を確立し、正しい売買判断をするためにも、指値注文と成行注文をしっかり使い分けましょう。
各注文方法の選択基準
注文方法の選択基準を理解することは、効果的な取引戦略を立てる上で重要です。
市場の状況や自身の取引スタイルに合わせて、指値注文と成行注文を適切に選びましょう。
明確な根拠がある狙いの価格があれば「指値」、価格変動が大きな市場状況で瞬間的な売買をしたい場合は「成行」が基本です。
指値注文は、注文価格・利益確定する価格・損切りする価格・一部利益確定(損切り)、のすべてを設定できます。
設定してしまえば、頻繁にチャートをみなくても自動で取引が成立するため安心です。
指値注文したポジションは成行でも決済できるため、うまく使いこなしましょう。
指値注文のメリットとデメリット
指値注文は投資や取引において重要な役割を担うため、正しい理解と活用方法を理解しなければなりません。
指値注文のメリットとデメリットを理解して、指値注文の使い方をマスターしましょう。
指値注文のメリット
指値注文の最大のメリットは、狙った価格で取引ができる点です。
投資家は、チャート分析によって価格の上昇・下降を予測して売買します。
利益を見込めると予測した価格を設定することで、冷静な売買判断が可能で、指値注文のほうが注文手数料(スプレッド)も小さいので、効率的に取引できます。
そして予想した価格より大きく下落(上昇)する可能性には、あらかじめ「損切り」の設定をしておくと安心です。
利益確定の価格も設定できるため、ポジションをもってから決済するまで、すべて指値注文で完結します。
指値注文のデメリット
指値注文の最大のデメリットは、相場価格が設定した価格に達しない場合、注文が成立しないリスクです。注文が成立しないまま価格が上昇(下落)するのは機会損失につながるため、指値価格は慎重に考えましょう。流動性が低い銘柄は、指値注文が約定しない可能性もあるので注意が必要です。
指値価格まで達しない可能性を感じたら、成行注文で取引で対処しましょう。
チャートの値動きは複雑なことがあり、指値注文が約定するかどうかは確実ではありません。
しっかりリスクとリターンを考慮した取引戦略が重要です。
指値注文の使い方
指値注文を活用すると、計画的に取引ができます。
株式の現物投資やFX投資において、自分の投資戦略を実行するために指値注文は不可欠なので、指値注文の使い方を理解して、効率よく投資に役立てましょう。
株式取引における指値注文
指値注文は、指定した株価で約定されるため、相場に大きな変動があっても狙った価格で売買・利益確定・損切りができます。
短期的な株式の売買では、「安く買って高く売る」ことで利益をだします。
株価が下がってきたところに指値をおいておけば、高値で売り抜けるチャンスを待つだけです。
指値をおく価格を決めるのは難しいですが、長期的な目線をもてば利益を出すこと自体は難しくありません。
株式は度重なる暴落を経てもなお、最高値を更新し続けています。
400年以上続く株式の歴史を繰り返すなら、今の価格より上昇する可能性は極めて高いのが事実です。
FX取引における指値注文
FX取引は先物取引ともよび、将来の物の値段が期日を迎えた時点で、現時点の物の値段で売買することを指します。
「買い」だけではなく、「売り」のポジションもとれるため、指値注文の重要性は増します。
しかし、値動きが激しい銘柄も多いため、常に相場を監視できない状況であれば指値注文が必須です。
FX取引は、株や為替、仮想通貨、金、原油など豊富な銘柄を取引できます。
指値を使った損切り設定を入れておかないと、取り返しのつかない損失につながるため注意しましょう。
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指値注文のタイミングと設定
指値注文のタイミングと設定は、市場の動きや投資戦略に応じた柔軟さが必要です。
チャート分析をもちいた指値設定は重要なので、思いつきで指値を入れないようにしましょう。
世界情勢や各種取引ツールなどを活用し、適切な指値注文を入れると相場で長く生き残りやすくなります。
指値注文において最も重要なのが「損切り指値」です。
相場には不測の事態が起きて価格が急変することが珍しくないので、現物株では損切りが不要ですが、FX取引では必須です。
自分の資産を守るために損切り設定を重要視しましょう。
成功する指値注文のコツと戦略
指値注文を設定する際、明確な狙いをもっておくことが重要です。
明確な狙いとは、テクニカル分析やリスク管理、長期的な保有目的などさまざまです。
市場でしっかり生き残っていくためにも、指値注文を使用した戦略の組み方を解説します。
市場分析を利用した指値を設定する
投資家は市場を分析し、自分なりの戦略で指値を設定していきます。
市場の過去データの分析も重要で、根拠のある傾向から対策を練り上げましょう。
移動平均線などのツールや水平線から、価格がサポート(レジスタンス)されやすい値位置に指値を置くのが基本です。
政治や経済のニュースから価格が急変動することもありますが、ニュースなどによる値動きは、突発的な価格変動になるため瞬時に対応するのは難しいと言わざるを得ません。
そこで、損切り指値を入れておくと大きなダメージを避けられます。
リスク管理として指値注文する
リスク管理に関わる指値の使い方は以下の3つです。
- 損切り指値
- 利益確定指値
- 部分損切り(利益確定)指値
市場は大きく乱高下するのも珍しくありません。
損切りでさらなる損失を減らすのはもちろん、ポジションの一部だけを利益確定しておくのも有効です。
市場は不確定要素が多く、値動きを確実に予測できる人は存在しませんので、上下どちらに動いても対応できる状況を自分で作ることが安定して利益を伸ばすコツです。
長期取引として指値注文を利用する
市場が大暴落するなど、価格が大きく下落したタイミングは長期保有のチャンスです。
現実的な範囲で安く購入できる価格に指値を入れる検討をしましょう。
利益確定する価格や期間をあらかじめ決めておくと効果的な取引ができます。
現物取引において「暴落は買い」です。
下落しても買い増せるため、一度に大きな金額を投入しないよう気をつけましょう。
含み損の期間でいかに積み増せるかが投資成功の秘訣なので、少しずつ積み増して、気長に上昇相場の到来を待ちましょう。
指値注文に関する法的規制
指値注文に関する法的規制は、投資家保護の観点で制定されています。
指値注文に関する法的規制は、一般的な個人投資家にも適用される部分があるので押さえておきましょう。
指値注文をスムーズに理解するためのルールを解説します。
市場側の制限とルール
市場側の制限とルールを理解することは、指値注文の成功に必須です。
各取引所では、指値注文が適切に機能するためのガイドラインがあります。
ガイドラインのポイントは以下のとおりです。
- 指値注文できる最小・最大サイズが定められている
- 銘柄の流動性が低ければ指値注文の価格に達しても約定されない可能性がある
- 指値注文を頻繁に取り消しを繰り返すとルール違反に抵触する
取引所では多くの投資家が取引しています。
指値を設定すると「取引板」にオーダーが載り、条件があえば約定しますが、活発に取引されていない銘柄は流動性が低く、条件が一致しにくいため約定が難しいです。
指値注文の取り消しを頻繁に繰り返すと「取引板」を売買判断にする投資家に悪影響なためルール違反となります。
巨額の資金を運用する投資家は、頻繁な指値の取り消しを厳しくみられるため注意が必要です。
国による違いと国際取引での注意事項
国際取引を行う際には、各国の法律や規制の違いに注意しましょう。
特定の証券や商品に対する取引制限が設けられている国もあり、見落とすと大きな問題に直面する可能性があります。
為替レートの変動が大きい国では追加のリスクが発生するため、適切に取引計画に組み込む必要があります。
市場が開いている時間が各国で異なるため、国際市場の特徴を正確に理解し、効率的な取引計画を立てましょう。
国ごとの税制や手数料の違いも取引コストに影響を及ぼします。
各国の税制や手数料を正確に把握し、コスト計算に細心の注意を払うのは重要です。
指値注文に関するよくある質問
指値注文に関するよくある質問をまとめました。
指値注文をキャンセル・変更する方法は?
指値注文のキャンセルや変更は、取引プラットフォーム内で可能です。
取引プラットフォームにログインし、自分が注文したポジションをクリックすると「変更」や「取り消し」を選択できます。
注文を取り消すのはもちろん、注文内容の変更もできます。
注文内容を変更した場合は「更新」などをクリックして確定することを忘れないようにしましょう。
他の注文方法と組み合わせられる?
指値注文は、成行注文や部分的な決済、逆指値などの注文方法と組み合わせることが可能です。
一方の注文が約定すると関連する不要な注文が自動的にキャンセルされます。
複数の注文を組み合わせ、一定の価格帯での利益確保と不利な市場の動きに対するリスク低減に役立てましょう。
損切り注文との組み合わせは、損失を限定しながら次なる有利なポジションの確保に必要な指値なので、損切り指値を組み合わせて活用すると、より効果的な立ち回りができます。
まとめ
指値注文は、狙った価格を設定して取引を行う方法であり、成行注文と異なり価格を事前に決められます。
市場の変動に左右されない計画的な取引が可能で、チャートに張り付かなくても取引できるのが最大のメリットです。
市場価格が指定価格に達しない場合、取引が成立しないリスクも存在します。
株式やFX取引など、さまざまな金融商品に利用される指値注文は、リスクに対する理解を忘れてはいけないので、適切な市場分析とタイミングの把握が成功の鍵です。
法的な規制や市場のルールに注意し、国際取引ではさらに最新の注意を払いましょう。