みなさんこんにちは【ゆうちゃき】です。
仮想通貨に興味がある人が増えてきて、問い合わせもいただく中でビットコイン以外は何があるのかと思う人が多いです。
なので今回はビットコインのほかで代表されるイーサリアムを詳しく紹介します。
イーサリアムは、単なるデジタル通貨ではなく、幅広いアプリケーションを可能にするプラットフォームです。
この記事ではイーサリアムの基本から特徴、使用例までをわかりやすく解説します。
記事を読むと、イーサリアムが多様なデジタルプロジェクトの基盤として機能していることが理解できます。
仮想通貨の知識を深めて、新たな技術への理解を広げる機会です。
イーサリアムとは仮想通貨プラットフォームの1つ
イーサリアムは単なる仮想通貨提供プラットフォームにとどまらず、多様なアプリケーションの開発と実行が可能です。
イーサリアムについて以下を紹介します。
- イーサリアムの機能
- イーサリアムを支えるブロックチェーン技術
イーサリアムの機能
イーサリアムは、幅広い機能を備えたブロックチェーンプラットフォームとして広く認識されています。
スマートコントラクトの実行および管理の主要な用途に留まらず、以下の多岐にわたる活用が可能です。
- トランザクションの処理
- 分散型アプリケーション(DApps)のホスティング
- 分散型金融サービス(DeFi)の提供
イーサリアムは、ERC20やERC721などの規格のトークン発行や管理もサポートしています。
これはイーサリアム仮想マシン(EVM)を通じてコードが実行されると実現します。
リソースの使用料を計算するガスシステムや合意形成プロセスにも対応しており、技術的に高度です。
イーサリアムを支えるブロックチェーン技術
イーサリアムを支えるブロックチェーン技術は、透明性と信頼性を高めるために重要です。
ネットワーク全体でトランザクションを確認して記録することにより、改ざんや不正からプラットフォームを守ります。
各トランザクションがブロックとして記録され、チェーンの形でつながれていく仕組みです。
各ブロックは前のブロックと暗号学的にリンクされており、連結構造がデータの安全性を保証します。
分散型台帳技術が、ネットワークの各ノードにトランザクションの確認と記録を分担させます。
中央集権的な管理が不要で、より強固なセキュリティの実現が可能です。
イーサリアムのブロックチェーン技術は、プラットフォームの基盤として、機能性と信頼性を支えています。
» ブロックチェーンの仕組みや特徴、可能性を解説
イーサリアムの特徴
イーサリアムの特徴は、以下のとおりです。
- スマートコントラクト
- 分散型アプリケーション(DApps)
- 分散型金融(DeFi)とNFT
- トークンスタンダード:ERC20とERC721
特性が組み合わさることで、幅広いアプリケーションをサポートするプラットフォームの役割を果たしています。
スマートコントラクト
スマートコントラクトは、条件が満たされると自動で実行されるプログラムで、中央の仲介者がいなくても、取引の信頼性を保証します。
イーサリアムブロックチェーン上での動作が多く、法的契約や金融契約など、幅広い分野で利用されています。
仕組みにより、関係者間での合意が容易になるので効率的な取引が可能です。
分散型アプリケーション(DApps)
分散型アプリケーション(DApps)は、中央管理者が存在しません。
ブロックチェーン技術を基盤として運用するため、透明性とセキュリティが高いです。
DAppsはスマートコントラクトを用いて自動的に操作されて、プロセスは公開され、誰でも内容を確認して検証できます。
分散型アプリケーション下においては、改ざんや不正が困難です。
DAppsは利用者が直接アプリケーションにアクセスして、仲介者なしでサービスを利用できる点も大きな特徴です。
DAppsは透明性を保ちながらも直接使えて、多種多様なアプリケーションが開発されています。
イーサリアムは、開発環境として広く利用され、金融やゲーム、ソーシャルメディアなどのアプリケーションに用いられています。
DAppsの採用により、ユーザーはより安全で透明性の高いデジタルサービスの利用が可能です。
分散型金融(DeFi)とNFT
分散型金融(DeFi)は、ブロックチェーン技術を活用して従来の金融システムに革新をもたらす試みになっていて、DeFiアプリケーションを通じて、ユーザーは中央機関を介さずに金融サービスを直接利用できます。
より自由で透明性の高い取引ができて利便性が増します。
NFT(※)は、デジタルアセットの所有権を証明する手段として使用され、アート作品やコレクタブルの分野での人気が高いです。
NFTはブロックチェーン上で取引され、所有者は真正性が確実に保証されます。
DeFiとNFTは、イーサリアムブロックチェーンを基盤として広がっています。
ERC20トークンスタンダードなどで運用されることが多いので、ブロックチェーン技術の進化とともに、技術は新たな金融の形を創造しています。
DeFiとNFTは現代のデジタル経済において重要な役割を担います。
» DeFiの基本からメリット、デメリットまでを詳しく解説
» NFTの基本から投資方法まで解説
» NFTをわかりやすく解説
※非代替可能トークン【同じものがない世界で1つの物】
トークンスタンダード:ERC20とERC721
イーサリアムネットワークにおいて、トークンスタンダードとして重要なのはERC20とERC721です。
トークンの挙動や互換性を定義するルールとして機能し、異なる目的での使用です。
ERC20は、通貨やその他の価値のある資産を代表するため広く利用されています。
ERC721は、各トークンがユニークな属性を持つ非代替トークンに適切です。
これはデジタルアートやコレクターズアイテムの表現に用いられます。
スタンダードがあると、イーサリアム上でのデジタルアセットの取引や管理が明確で安全に行われる設計です。
ERC20とERC721の適用は、イーサリアムエコシステムの多様性と柔軟性を高め、開発者とユーザーに可能性を提供します。
イーサリアムの歴史
イーサリアムの歴史について以下を紹介します。
- イーサリアムの誕生と背景
- イーサリアムのアップデートと影響
- イーサリアム2.0への移行
イーサリアムの誕生と背景
イーサリアムは2015年にヴィタリック・ブテリンによって創設されました。
ビットコインの基本的なブロックチェーン技術をもとに、進化した機能を持たせることを目指します。
ブテリンはブロックチェーンを利用して、自動で実行される契約のスマートコントラクトを作成するアイデアを提案しました。
新しい形のブロックチェーンは、クラウドファンディングを通じて約1,800万ドルの開発資金を集めることに成功しました。
イーサリアムのブロックチェーンは、従来の金融システムや他の中央集権型サービスの代替とした設計です。
イーサリアムのアップデートと影響
イーサリアムのアップデートは、効率とセキュリティを向上させる重要な役割です。
アップデートには、Homestead・Metropolis・Byzantium・Constantinopleがあります。
このおかげで、すべてイーサリアムの機能向上に貢献しました。
アップデートは以下を目的としています。
- トランザクションの速度を速くする
- より高いセキュリティを提供する
- 新しい機能を追加する
Ethereum 2.0の導入は、プルーフ・オブ・ワークからプルーフ・オブ・ステークへの移行を進めました。
これでエネルギー消費が大幅に削減されます。
スマートコントラクトの効率が向上し、より複雑なアプリケーションの開発が可能です。
アップデートにより、イーサリアムはより革新的で持続可能な、ブロックチェーンプラットフォームへと進化を遂げています。
イーサリアム2.0への移行
イーサリアム2.0への移行は、ネットワークのセキュリティとスケーラビリティを大幅に向上させる重要なステップです。
アップグレードは、エネルギー消費を削減し、トランザクションの処理速度と効率を高めることを目的としています。
プルーフ・オブ・ワーク(PoW)からプルーフ・オブ・ステーク(PoS)への移行が中心的な変更点です。
ビーコンチェーンの導入は、移行の初期段階で行われました。
新しいコンセンサス機構が導入され、システム全体の効率が向上します。
シャーディング技術の導入によりデータ処理能力が向上し、ブロックチェーンの拡張性が高まりました。
技術革新により、イーサリアムはより多くのトランザクションを迅速に処理できます。
イーサリアム2.0への完全な移行は段階的に行われ、最終的には旧イーサリアムネットワークとの統合が図られました。
過程を通じて、既存のスマートコントラクトや分散型アプリケーション(DApps)は、引き続き動作することが保証されます。
この流れを理解することは、イーサリアムの将来的な展望を見据えるうえで重要です。
イーサリアムとビットコインの違い
イーサリアムとビットコインの違いについて以下にわけて紹介します。
- 目的と機能の違い
- 技術的な違い
- 市場の受け入れ度の違い
目的と機能の違い
イーサリアムとビットコインは目的と機能に大きな違いがあります。
ビットコインは、安全な通貨取引に特化していてデジタル通貨としての使用が主な目的です。
イーサリアムは、プラットフォーム上でアプリケーションの作成が可能です。
スマートコントラクトや分散型アプリケーションの開発が行えます。
イーサリアムは、ビットコインよりも広範なブロックチェーンの活用ができるので、多種多様なデジタルプロジェクトやサービスの実現が可能です。
ビットコインのブロックチェーンは、主に貨幣取引の記録での利用です。
対して、イーサリアムのブロックチェーンは、実行されるプログラムも記録するため異なります。
技術的な違い
イーサリアムとビットコインは、それぞれが提供する技術的特性において明確に違います。
イーサリアムはスマートコントラクトをサポートしており、プログラムができるトランザクションが可能です。
イーサリアムのブロック時間は約15秒に設定されており、ビットコインの約10分と比較してトランザクションの処理速度が速いです。
イーサリアムはエネルギー消費を抑えるために、PoWからPoSへの移行を進めています。
対して、ビットコインは依然としてPoWに依存している状況です。
技術的な違いは、それぞれのプラットフォームの使用方法や認識に大きな影響を与えています。
市場の受け入れ度の違い
イーサリアムは世界中で異なる市場によって受け入れ度が大きく異なります。
違いは主に各国の規制環境や市場のニーズ、技術的な受容度などです。
技術的な柔軟性と革新性が評価され、開発者やスタートアップ企業から高い支持を受けている地域もありますが、規制の厳しい国では、イーサリアムの採用が進んでいません。
金融機関がイーサリアムをもとにした製品を導入している国では、市場の受け入れが進展しています。
一方で、技術的な課題や規制の未整備などから、市場の受け入れが遅れている地域もあります。
イーサリアムの市場受け入れ度は、地域の環境や条件に左右されるため、全体としては多様です。
イーサリアムの使用例
イーサリアムの使用例として以下を紹介します。
- 金融(DeFi)におけるイーサリアムの使用例
- 芸術と娯楽(NFTs)におけるイーサリアムの使用例
- サプライチェーンとロジスティクスでの使用例
金融(DeFi)におけるイーサリアムの使用例
イーサリアムはデジタル金融(DeFi)分野で革新的な役割を担っていて、スマートコントラクトを活用して自動化された貸付や借入、投資ができます。
技術革新によりユーザーは、銀行などの伝統的な金融機関に頼らず透明でアクセスしやすい金融サービスの利用が可能です。
イーサリアム上で動作する代表的なDeFiプロジェクトには、UniswapやCompound、Aaveがあります。
プラットフォームでは、ユーザーがデジタルアセットを利用して直接、貸し借りや投資ができる環境です。
イーサリアムはERC20トークン標準を採用しています。
さまざまなデジタルアセットが、イーサリアムのブロックチェーン上で容易に扱われています。
芸術と娯楽(NFTs)におけるイーサリアムの使用例
イーサリアムは、芸術と娯楽の分野で重要な役割を果たしている技術で、その中でデジタルアートにおけるNFT(ノンファンジブルトークン)の活用は目覚ましいです。
NFTはイーサリアムのブロックチェーン技術にもとづいています。
トークンごとにユニークな属性を持っているため、一点物のアートとしての価値があります。
アーティストは技術を利用して、作品をデジタル世界で独自に発行し、所有権を保持しながら販売することが可能です。
NFTの用途はデジタルアートだけにとどまりません、バーチャルリアルエステートや、コレクタブルゲームのアイテムとしても使用されています。
イーサリアム上で発行されたNFTは、世界中どこでも取引が可能です。
その理由として、ブロックチェーン上の記録によって所有権の真正性が保証されるからです。
スマートコントラクトを活用すると、アーティストは作品が再販されるたびにロイヤルティを受け取れるシステムが構築可能なので、アーティストの収益が向上し、作品の流通も促進されます。
イーサリアムは芸術と娯楽の分野で新たな可能性を提供し、クリエイターに有利な環境を作り出しています。
» NFTアートは買ってどうする?
サプライチェーンとロジスティクスでの使用例
サプライチェーンとロジスティクスの分野では、イーサリアムが強力なツールです。
スマートコントラクトとブロックチェーン技術を利用すると、製品の追跡と認証が効率化され、偽造防止にも寄与しています。
製品の出荷から到着までの全過程を透明に記録できるため、関係者間での情報共有をリアルタイムで行うことが可能です。
在庫管理や配送計画の精度が向上し、サプライチェーンの効率が大幅に改善されます。
そして、スマートコントラクトを用いた自動支払いシステムは、支払いプロセスを自動化して効率を大幅に向上可能です。
イーサリアムはサプライチェーン管理をより信頼性が高く、透明性のあるものに変えます。
イーサリアムに関するよくある質問
イーサリアムに関するよくある質問を紹介します。
イーサリアムはどうやって始める?
イーシリアムを始める手順は、以下のとおりです。
- イーサリアムのウォレットを設定する
- 信頼できる取引所でアカウントを開設する
- 取引所でイーサリアムを購入する
- イーサリアムを安全なウォレットに送金する
イーサリアムの基本的な使用が可能です。
イーサリアムのプラットフォームでは、スマートコントラクトや分散型アプリケーションなどの機能が利用でき、機能を学ぶとイーサリアムをより深く理解して、効果的に活用できます。
実際にスマートコントラクトを用いて、自動的に執行される取引の設定や、DAppsを通じて分散型サービスの利用が可能です。
イーサリアムを始める過程は、段階的に進められますので、各ステップにおいて、正しい方法で進めることが重要です。
» イーサリアムの買い方をわかりやすく解説!
イーサリアムの取引手数料は?
イーサリアムの取引手数料、通称「ガス代」とは、トランザクションの処理に必要な計算リソースの代金です。
手数料はトランザクションの複雑さやネットワークの混雑具合によって変動します。
ガス代は、ガス量とガス価格の2つの要素によって決定され、支払いはイーサリアムの通貨であるETHで行います。
ネットワークが混雑している時期は、多くのユーザーがトランザクションを処理するため、ガス代が高いです。
システムは、イーサリアムネットワーク上での資源が適切に利用され、システムが滞りなく機能するように設計されています。
» 仮想通貨の口座開設の基本と選び方
まとめ
イーサリアムは、ブロックチェーン技術をもとにした多機能プラットフォームです。
技術を活用して、スマートコントラクトや分散型アプリケーション(DApps)の実行が可能です。
さらに、DeFi(分散型金融)やNFT(非代替性トークン)にも対応しています。
イーサリアムは、ERC20やERC721などのトークンスタンダードを持っています。
金融から芸術、サプライチェーン管理まで多岐にわたる用途での利用が可能です。
イーサリアム2.0への移行により、性能とスケーラビリティが向上しています。
ビットコインとは異なる進歩的な特徴を持つプラットフォームとしてイーサリアムは注目されています。